テレビドラマの 下町ロケットの評判が良いらしい。私も録画して見ている。直木賞受賞作でもあり、部数も 150万部と売れているらしい。 Kindleのサンプル版もその後読んでみたが、良く原作品を再現されているドラマだと思った。著名な俳優が揃っていることもあり、テレビドラマは文字だけの本より、演出も優れているから遥かに面白い。

 

番組は綺麗事が多いのだが、見ていてサラリーマンは辛い。吉川晃司扮する財前部長はルックスはとても格好良いが、やはり格好悪い(笑)。大組織に勤めていて、上司の言うことに、いつも「かしこまりました」と言わざるを得ないイエスマンで可哀想というか、イタイなとも思う。

一方、自由な意思決定ができるワンマン的な中小企業のオヤジは、資金繰りなどの悩みも多いだろうが、自由裁量も大きく精神衛生上も良いだろう。
今の私なら社員を含めリスクをとらない生き方を選ぶが、若社長だからこそできる英断で引っ張っていく生き方もあろう。経営者の生き方そのものが現れるが、会社の経営危機に伴う身売りなど、客観的な是非はなく、どちらの判断もアリだ。

原作はどうかわからないが、ドラマでの佃製作所は、100人以上の人を雇っているように見えるし開発部も充実していて、良くある中小企業とはかなり異なるレベルにあるような気もして少し違和感がある。トップの微妙な意思決定を浸透させるための組織内調整作業をするだけで、中間管理者は結構疲弊するだろう。佃社長の熱意ある説得工作に関しても、私は説得力のない諭し方だったと思うが、異議を唱えた人たちが本当に納得して従っているかは怪しい。部下も「所詮、社長の作った会社だから・・」というようことを言うサラリーマンであるし、私がそこにいたとしても例外にはならないだろう。


リタイア近くになった私としては、そういう組織の中でよくありそうな実態や人々の生き様は、もうあまり関心がなくなってきた。残った人たちで頑張って身体を壊さない程度にやってくださいねと言うしかない。面白い小説ドラマではあるが、人ごとになってきたこともあり、番組を最後までみるかどうかは微妙なところ。

下町ロケット